- ミルク作りに湯冷ましは使わないとダメ?
- そもそもなぜ湯冷ましが必要なの?
このような悩みを解決する記事です。
赤ちゃんにミルクを飲ませる時に必要となることが多い湯冷まし。
結論からいうと、ミルクを作る時間が長くかかりますが、ミルク作りに湯冷ましを使わないでもOKです。
本記事では、ミルクを湯冷ましで作っても大丈夫な理由や、逆にミルク作りでやってはいけないことを解説します。
ミルク作りでは湯冷ましを使わないでもOK
ミルクを作るときは、以下のどちらの方法でもOKです。
湯冷まし無し:お湯(70℃以上)だけで作って人肌まで冷ます
湯冷まし有り:半分くらいのお湯(70℃以上)で粉ミルクを溶かし、湯冷ましで割って人肌まで冷ます
ミルク作りにおける「湯冷まし」は、一度10分以上煮沸させて不純物を取り除いたお湯を冷ました水のことを指します。
- 熱いお湯を冷ます行為
- 水を混ぜる行為
と混同されることが多いので間違えないようにしましょう。
湯冷ましを使わずミルクを作っても安全な理由2つ
湯冷ましを使わずミルクを作っても安全な理由は以下の通りです。
70度以上のお湯であれば病原菌が死滅する
粉ミルクは無菌ではありません。ごく微量ですが、サカザキ菌やサルモネラ菌などの細菌が入っています。
乾燥した粉ミルクの中で長期間生存するだけでなく、溶かした後の粉ミルクの中の細菌は、室温に置かれると急激に増える恐れがあります。
サカザキ菌もサルモネラ菌も、乾燥した粉ミルクの中で増えることはありませんが、生存は可能です。
つまり、開封後の粉ミルクに混入して、長い間生存することも考えられます。(サカザキ菌は乾燥した粉ミルク中で1年以上生存したという報告もあります。)引用:横浜市
しかし、これらの最近は70℃のお湯で死滅します。そのため、湯冷ましを使わなくても70℃のお湯でミルクを溶かせばOKです。
逆に、ぬるま湯でミルクを作るのは絶対にやめましょう。
赤ちゃんが食中毒を起こしてしまい、最悪の場合命を落とす恐れもあります。
ミルクの栄養素は高温でも壊れないように作られている
湯冷ましを使わない場合、お湯だけでミルクを作って時間をかけて人肌まで冷ますという工程になります。
熱湯でミルクを溶かすと、ミルクの成分が失われてしまうとも言われます。
実際に熱に弱いビタミンなど影響を受けるものはありますが、それも考慮して粉ミルクは製造されているので心配する必要はありません。
栄養素については、熱に弱いビタミンやラクトフェリンなど影響を受けるものはありますが、必要量は十分配慮していますので高温調乳により栄養成分が不足する心配はありません。
湯冷ましを使わないミルクの作り方
湯冷ましを使わないミルクの作り方を紹介します。
湯冷ましを使わないミルクの作り方
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ミルクを作る前に石鹸で手を洗う
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ミルク作りに使う道具も洗う
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粉・固形ミルクを哺乳瓶に入れる
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10分以上煮沸したお湯でミルクを溶かす
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人肌の温度になるまで常温or冷蔵庫で冷ます
水道水内に含まれるカルキやトリハロメタンは、大人であれば健康に問題のない量ですが、身体が未熟で抵抗力のない赤ちゃんにはできるだけ避けてあげましょう。
湯冷ましを使わないでミルクを作る場合の注意点
ミルクを溶かすお湯は10分以上煮沸する
ミルクを溶かすお湯は、水道水を沸騰させてから10分以上煮沸したものを使いましょう。
水道水には塩素やトリハロメタンという物質が含まれています。
トリハロメタンは沸騰させると一時的に水中濃度が上昇してしまうのですが、10分沸騰を続けることで蒸発させることができます。
赤ちゃんにあげるミルクの温度は38度~40度
湯冷ましを使わない場合、熱いミルクを時間をかけて冷やす必要があります。
ミルクは母乳と同じくらいの温度で赤ちゃんにあげる必要があるので38度~40度くらいが適当です。
時間がかかるのでつい冷ましすぎてしまった場合は冷たいまま与えずに、湯煎でミルクを入れた容器をゆっくり回しながら温めてください。
ミルクを作って2時間以上経過した場合は捨てるべき
ミルクは作り置きせず、作ったミルクは2時間以内に飲ませましょう。
また、飲み残したミルクを次の授乳に使ってはいけません。
一度赤ちゃんが哺乳瓶に口をつけたミルクのなかには菌が入ってしまい、その菌が増殖してしまうためです。
調乳後、何時間以内なら安全に飲めるかは、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)が以下のように発表しています。
・調乳した粉ミルクは、冷蔵庫で 24 時間まで保存できる。
・調製した粉ミルクは 2 時間を越えて室温で放置しないことが推奨される。
ミルク作りで湯冷ましを使う場合は冷蔵庫で保存すべき!
ミルク作りの時間を短縮するために、湯冷ましを使う場合は冷蔵庫で保存すると良いでしょう。
1.比較的短時間で湯冷ましが作れる
基本的な湯冷ましの作り方は以下の通りで、熱湯を冷ます工程があります。
基本的な湯冷ましの作り方
- やかんや鍋に水を入れ、フタを開けたまま強火で沸騰させる
- 沸騰したら、さらにそこから15分以上煮沸する
- 15分以上煮沸したら、お湯が人肌の温度になるまで冷ます
冷蔵庫に入れることで、常温より冷ますスピードが上がるので早く湯冷ましを作ることができます。
2.大量に湯冷ましを作って作り置きできる
湯冷ましは塩素が抜けており雑菌が繁殖しやすい状態なので、基本的に長期間の作り置きはできません。
冷蔵でも常温でも、当日中に使い切ることが推奨です。
しかし、10℃以下だと雑菌の繁殖のスピードが落ちるため、冷蔵庫で適切に管理すれば最大2日までは保存が可能です。
湯冷ましは作るのに時間と手間がかかるので、作り置きも上手く活用していきましょう。
湯冷ましの保存方法は以下の記事で解説しております。
-
ミルクに使う水の湯冷ましを保存する方法2つ!おすすめの容器も紹介
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冷蔵庫で保存する場合は最長2日まで
冷蔵庫で保存する場合は最長2日までにしましょう。
常温よりスピードは遅いですが、冷蔵庫の中でも雑菌は繁殖するためです。
ミルクの湯冷まし保存について詳しく知りたい方は以下をご参考下さい。
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ミルクに使う湯冷ましの保存は冷蔵庫でも大丈夫?理由や注意点も解説
湯冷ましを使わないミルク作りはウォーターサーバーがベスト
湯冷ましを使わずにミルク作りをする場合は、ウォーターサーバーがおすすめです。
ウォーターサーバーは子育て家庭に非常に人気なんです。
1.湯冷ましの手間なく、短時間でミルクが出来る
水道水からミルクを作る場合、まず10分以上煮沸する手間があります。
また、熱湯を湯冷まししなければならないため、ミルクをあげるまでにかなり時間がかかってしまうことも…。
一方、ウォーターサーバーを使えば、以下のようなメリットがあります。
ウォーターサーバーのメリット
- ワンタッチで楽に粉ミルクを水で割れる
- ミルクを与える回数が多くてもすぐにミルクが作れる
- 湯冷ましを作る手間が少なく、とにかく楽
しかし、ウォーターサーバーを活用すれば、簡単に粉ミルクを水で割れてとっても便利です。
安心、安全な温水で、ストレスもなくミルク作りができますよ。
2.赤ちゃんの体に優しい軟水が使える
赤ちゃんは大人と比べて消化器官が発達していません。
ウォーターサーバーの主要メーカーは安全性の高い軟水の天然水か、硬度0のRO水を使用しているため消化器官が未熟な赤ちゃんでも安心です。
3.時短になるのでミルク作りのストレスが軽減
ウォーターサーバーは、温水と冷水の両方がいつでも使えるので、お湯を沸かす手間なくすぐにミルクを作れます。
1日に何度も行うミルク作りは実はとても大変な作業なので、この作業が時短できるとストレスが大きく軽減されるのです。
赤ちゃんは免疫力・抵抗力が低いため、ミルクやお水も全て消毒する必要がありますし、作り置きも難しい。
ミルクは栄養価が高くわずかな汚れでも雑菌が繁殖しやすいので、ミルク作りでは消毒に非常に気を遣わなければなりません。
ウォーターサーバーでは安全な温水・冷水がいつでも使えるので、お水を煮沸消毒したりお湯を冷ましたりなどのいくつかの手間が省けます。
4.水道水よりも安全にミルクが作れる
ウォーターサーバーを使ったことがない方は、「水質は本当に安全なの?」と不安に思うかもしれません。
ですが、主要メーカーのウォーターサーバーは、以下のように赤ちゃんにとっても安全性が高い水のみ使用しています。
ウォーターサーバーの水の種類
- 天然の軟水
- RO水
- 浄水
刺激に弱い赤ちゃんにも安心して与えられるので、健康面に配慮したいという方にもピッタリです。
ウォーターサーバーごとに水のこだわりは異なるので、比較しながら合ったものを探してみてください。
ウォーターサーバーの多くは、水を清潔かつ衛生的に保つ機能が搭載されています。
5.離乳食にも使える
ウォーターサーバーは水を適温の状態で出すこともでき、冷水と温水を混ぜて簡単に作れるのが大きなメリット。
そんなウォーターサーバーは、ミルク作りだけではなく離乳食作りにも大いに役立ちます。
お湯で溶くだけで野菜のすりつぶしやスープができるフリーズドライや粉末のベビーフードなどを使う時、ウォーターサーバーがあれば、お湯を沸かさずすぐに用意して作ることができます。
小さい赤ちゃんの世話をしながら毎日離乳食を調理するのも大変なので、ウォーターサーバーは卒乳後も大活躍します。
ミルク作りにおすすめのウォーターサーバーは以下で紹介しています。
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【ミルク作りのおすすめウォーターサーバー5選】選ぶポイントも徹底解説します。
また、ローコストで使えるウォーターサーバーは以下で詳しく紹介しています。
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【人気ランキング7選】月額料金の安いおすすめウォーターサーバーを比較紹介!
ミルクは湯冷ましを使わないでも作れるが時間と手間がかかる
ミルクは湯冷ましを使わないでも作ることができます。
以下の点に注意して安全なミルクを作るようにしましょう。
湯冷ましを使わないでミルクを作る注意点
- ミルクを溶かすお湯は10分以上煮沸する
- 赤ちゃんにあげるミルクの温度は38度~40度
- ミルクを作って2時間以上経過した場合は捨てるべき
しかし、湯冷ましを使わずにミルクを作ると時間と手間がかかります。
手軽に安全にミルク作りをしたい方は、この機会にウォーターサーバーの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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